プロジェクト

プロジェクト

リモートセンシング技術を活用した白砂林生態系の広域評価

高解像度衛星画像や土壌データベースを活用して、熱帯白砂林の分布や特徴を明らかにする。

研究者の知見の融合

各研究者がフィールド研究拠点として培ってきた、マダガスカル(アンカラファンツィカ国立公園)、ブラジル(アマゾン研究拠点)、ボルネオ(サバ国立公園ネットワーク)などの調査拠点の知見や情報を共有し、統一的な評価を目指す。

白砂林生態系の国際シンポジウムの開催

新型コロナが終息したら、白砂林生態系の国際シンポジウムの開催し、国内だけでなく、国際的な研究ネットワークを構築する。

調査地

マダガスカル

マダガスカル島西部には、熱帯モンスーン気候によって落葉乾燥樹林が発達する。半年以上も降雨がみなれない乾季には人為的な野火が燃え広がり、広大な乾燥林が消失してきた。同国で現存する最大の乾燥林は北西部のアンカラファンツィカ国立公園によって保護されている。独自に進化した動植物を有するユニークな乾燥林生態系は、更新世にポドゾル化した白い砂の台地上に成り立っている。京都大学は1997年から動物学研究を開始し、近年は人類学や植物学の調査へと展開している。

本プロジェクトでは、これまでに明らかになってきた動植物の生態や形態的な形質、乾燥林生態系の構造などが、白砂土壌が与える乾燥や貧栄養などのストレスからいかに説明できるかを再考する。また、森林が破壊されたのちの白砂生態系にみられる非効率的な植林活動や耕作地への土砂流出などの諸問題を理解し、その課題解決を目的とする新たな研究計画の立案をめざす。

ボルネオ

ブラジル